昨年の6月、コロナがいよいよ日本中に大きく広まり始めてすべてが自粛自粛だったある朝、生後2か月ほどの仔猫が迷い込んできた。
さほど猫好きでもない私だが、その仔猫に「コロナ」と名付けて預かることにした。我ながら趣味もセンスもないネーミングであるが「コロナの真っただ中にやってきた」ということを忘れないようにするという理由と、引き取ってくれる飼い主さんが見つかれば素敵な名前を付けてくれるであろうという安易な考えだった。
あれから一年以上が過ぎた。
猫は1年で人間の18歳くらいだと聞くから、今なら20歳過ぎか。今頃は優しい飼い主さんの元で可愛がってもらっていることだろう。素敵な名前で呼んでもらっていることだろう。
という思惑は見事にハズれた。
太々しい態度で今日も私のチェアを占領してくれている。
チェアどころかベッドも枕も、行く先々について来ては全てを占領していくのである。
さすがに「コロナ」では可哀そうだし、病院の受付で「コロナちゃーん」と呼ばれると周囲から良識を問われそうなので縮めて「コナ」にし、語呂がいいように「こなきち」と呼んでいる。
しかし、本物の「コロナ」のこと。
「こなきち」が迷い込んできたときよりも感染者が増えて、当然イベントは次々と中止となり活動もままならない。感染者が増えれば練習を中止して、減ってくれば練習再開を繰り返すような状況。仕方がないとはいえ、なんだかメンバーにも申し訳なくて。
日々の感染者数を自分なりに分析して「大体の予想」はしているものの、当たったりハズれたり。当たっていても決断できなかったり・・・なもんだから・・・・。
9月の中旬くらいには全国一斉に緊急事態宣言が出て、いわゆるロックダウン状態になって年末までのイベント(自分のお仕事を含めて)なんかも全部飛んじゃうんじゃないかと戦々恐々としているが、さすがにこの予想はハズれて欲しい。
そして来年早々にコロナが終息し、タスケルオが再び忙しくなることも考えておかなくては。
猫の手も借りたいくらいに。